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高齢者の整理収納サポーター養成講座基礎講座講師の桑島まゆみ(北海道)です。

前回の高田さんに引き続き「終活」、今回は「天皇陛下の終活」についてです。

私の母は今月95歳になります。
要介護4。
自立歩行が困難で車いすの生活、認知症もあるので、4年前から私の自宅の近くにあるグループホームへ入居しています。
先日(8月8日)母のところへ行きました。
ちょうど3時のおやつの時間で、母はテーブルの上に新聞を広げていました。
私の姿を見つけるとにこにこして隣りに座るように言いました。
そして「天皇陛下、えらいね。よく決心なさったわね」というのです。

その日の新聞の一面トップは「天皇陛下 お気持ち表明」とありました。

母は昔から新聞を読むのは大好きですが、ホームへ入居してからは、ただ広げているだけ、でした。
誰か、ははっきり認識できますし、受け答えもでき、会話も成立します。
しかし「今のこと」はなかなか記憶に残らず、同じ話の繰り返し。
昔の記憶もだんだん薄れてきました。
私とも新聞記事や最近の出来事が話題になることはありませんでした。

でもこの日だけは違いました。

「今までの天皇は生きている間に位を譲るなんてほとんどしなかったのに」
「美智子さまが平民の出だから、天皇陛下もきっと影響を受けられたのね」と解説してくれました。

母は皇室の話題が大好き。
現皇太子が自分の息子と同世代ということもあり、いつも関心を寄せています。
今回は天皇みずから今のご自分の状況を客観的に説明し、何が心配で将来ご自分がどうしたいか、またご自分が亡くなったあとのことなどお考えを国民に示された、いわば天皇陛下の終活だと思います。

自分が、あるいは親が年を取った時のこと、介護のこと、葬儀のことなど話すのは不謹慎と考えられている時代がありました。
なるべく避けようとしていました。
でも今はエンディングノートが売れているように、積極的に終末期について考えようとする時代になりつつあります。
終末期について考えるということは、残された人生をよりよく生きる術にもなります。

もしご自分のことを話そうとしてお子さんが「まだ聞きたくない」という場合、また逆に「親に聞いておきたいけれどタイミングがつかめない」という場合。

天皇陛下でさえお気持ちを述べているのですから、お父さんは、お母さんはどうしてほしいの?と親に聞く、
また、私はこうしたいから聞いてね、とお子さんに伝えるチャンスではないでしょうか?

笑いながらエンディングのことを家族で準備する。
まずあなたの家から始めませんか?

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元記事:2016/8/15  Facebookページ「高齢者の整理収納サポーター」


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