「8050問題」を知っていますか?

 

近年、高齢者の介護職や行政関連の支援者の間で注目されている「8050問題」。

後期高齢者となった親と、長期間の引きこもりを経て40~50歳代になった子どもが同居したまま介護を受けるケースが増加している社会問題です。

親が病気や認知症となり世帯のなかでの立場が入れ替わると、社会経験が未熟な子どもによる親への虐待や、経済的な余裕のなさから貧困世帯数が、今後ますます増加することが予測されています。

 

 

介護事業者と生きづらさを抱えた人への支援の連携

暮らしデザイン研究所が設立から活動に参加している「一人にしない社会をつくる会」でも、先日、この問題に関する情報共有のために、会員勉強会が開催されました。

今回は地域包括支援センターの職員の方から、高齢者が対象になった虐待通報の事例をもとに、虐待へと至る経緯から実際に対応した支援策をご報告いただきました。

 

本来、養護者となるべき立場の引きこもり状態の子どもによる介護放棄が虐待として判定されているとのことです。

こうしたケースの背景としては、職場でのいじめからストレスをうけ、その後の就労が困難になり「20年以上の長期に渡り引きこもり状態の長男が母親の看病と介護を放棄した」といった事情があり、発達障害で言われるところの「脳の特性」に対する周りの無理解が、長期間を経て、親への虐待に繋がっていることを感じました。

報告者の方からも、すでに現場レベルでは介護保険の対象となる範囲を超えた事例が増えており、介護と精神障害の分野を超えた連携の必要性が示唆されました。

また、対象となる家庭の生活環境はいわゆる「ごみ屋敷」状態で、害虫の大量発生なども見られるとのことでした。

 

整理収納を社会制度に組み込むことが必要

研究所でも「8050」の予備軍ともいえる「7030」や「5020」世帯の整理収納の支援実績から、早期の支援の必要性を感じていますが、「整理収納」支援が現状の社会保障制度からは対象外で未対策と言わざるを得ません。

こうした事案を防ぐため、そして、何よりもこの社会に生きる一人一人が幸せだと実感して生活を続けるために、環境エンリッチメントの一つである整理収納を、社会保障制度の対象とする必要性を再認識した時間でした。

 

 

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