みなさんは着物を着ますか?

私が着物に興味を持つようになったキッカケは、今は亡き木村孝さんが、ファッション誌に連載されていた記事でした。

道明の色とりどりの冠組(帯締め)が並んだ写真に一瞬で魅せられたのを鮮明に覚えています。

28、9歳の頃だったでしょうか。

30歳を前にして、20代までとは違う、自信を持って生きてゆける大人になりたいと真剣に考えていた時期です。

 

着物に対する漠然とした憧れを抱きながら、同時に中学生の頃通っていた茶道のお稽古を再開したいという願いも持ち続けていました。

そこで千葉市の茶道の稽古場を探し、私のその後の人生を大きく変えることになった杉本先生に師事することになりました。

杉本先生のご実家は京都の杉本家の分家で、千葉市にかつてあった奈良屋デパート(呉服系のデパート)を経営されていたお家です。

その出自から高い美意識を持ち、豊かな感性を臆することなく表現されていた先生ですが、育った環境から身につけられたものなのか、お嬢様が20代で急死された2週間後の月釜での一日は、立場のある者としての精神性の高さを感じさせらるものでした。

 

京都に越してくるまでの3〜4年ほどを、こうした茶道と着物の書物漬けの日々で過ごし、折に触れ杉本先生からもご助言をいただきながら、茶会や普段に袖をとおす着物の知識を身につけていったのです。

そうしたなかで、その頃存命であった祖母の着物を幾枚ももらい、裄や身丈を直しながら着るようになりました。

写真の紫の羽織は、そうして受け継いだなかの一枚です。

 

着物というのは不思議なもので、単なる「モノ」や「衣類」ではありません。

受け継いだ着物。

それは、触れる度に、自分のルーツとなった人々への畏敬の念と、今ここにあることへの感謝を、私たちに想い起こさせる存在なのです。

 

 

↓ 7月以降の新バージョンでは着物についても触れています ↓

高齢者の整理収納サポーター養成講座

 

 


お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ