立場や意見の違いを超えて共通の課題を抽出し、解決するための目標を設定することは、当事者間のみでは解決が困難な場合が多くみられます。

この壁を取り除き、同じ目標に向けて行動するための「合意形成」の場づくりが、ファシリテーションと呼ばれる手法です。

今では学校教育で体験してきた若い世代を中心に、都市部の行政職員や、大企業のマネージャークラスにも認知度が高まりつつあるファシリテーションですが、私、西本が関わり始めた約20年前は、まだ国内に前例が少なく手探りでのスタートでした。

最初の関わりは、まだ一般企業に勤めながら現.認定NPO法人環境市民にボランティアスタッフとして関わっていた頃でした。

この年は京都議定書が採択された翌年でもあり、京都府内のある自治体でも「環境基本計画の策定」を市民参加の会議で進めることとなり、そのアシスタントして経験することになったのですが、ここで市民一人一人の声を合意形成し、それが行政の政策になる過程を知ることになりました。

いまでは都市部の多くの自治体で導入している「市民参加」「市民協働」の手法ですが、当時の行政にとっては市民は「苦情を言うもの」としての認識があり「協働」で政策を立案しまちづくりを進めることへの抵抗=意識の壁がありました。

このような場に対しての第三者のサポート、つまり進行役・先導役としてのファシリテーターの存在意義を実際に経験しながら、そのスキルやノウハウの可能性の広がりに驚きをもったことを覚えています。

 

その後の転職先である、京都市環境保全活動センターや京都市市民活動総合センターでの役職では、常にファシリテーションスキルが求められる事業内容でしたので、市民ボランティアの皆さんを対象とした活動や、小中学校での授業、企業での社員研修、行政でのまちづくり会議など、多くの場面で経験を重ねてきました。

 

そうした経緯から、研究所が委託事業として受託した研修においても、個人の「幸福感の向上」を目指して、ファシリテーションを実施してきました。

このような経験とノウハウを活かし、今年度からスタートした研修が、「ハッピーライフ・ファシリテーター」「ハッピーオフィス・ファシリテーター」の各研修です。

 

ファシリテーターに求められる役割

ファシリテーターはあくまで「場の進行を促すサポート」=「ファシリテーション」をすることが役目であり、知識を教授する「教師」や「講師」とは役割が異なります。

会議やイベント当日には、現場の「その場、その場の空気感」や参加者の心理を読み取り、リアルタイムに対応しながら先導するスキルが求められられるため、バーチャルなSNSの利用が一般化した現代では、よりリアルな場を大切にするこのスキルが必要とされているのです。

講師をすでにされている方は、講座でのワークやワークショップの進行や、講座全体の企画・運営に活かすことができるスキルといったほうがわかりやすいかもしれませんね。

 

当日に目が行きがちなファシリテーターですが、もっとも重要なのは、事前準備です。

社会情勢の動きに沿った日頃からの情報収集はもちろんのこと、依頼があった分野の概要や団体、企業の属性の分析、打ち合わせからのテーマ設定など、様々な知識と視点が必要とされます。

このため、ある種の専門性の高さを求められるのも事実です。

ですが、可能性の広がりをもつ「ファシリテーション」は、仕事や起業など何事にも繋がるため、ポイントを抑えて効率的にスキルを身につけていただくことで、より多くの皆さんに実践してもらえると考えています。

 

初回となった、先日の「ハッピーライフ・ファシリテーター研修」では、講師デビューが決まっている方や、職場の環境整備研修の実施を目標にしている方、ボランティア活動でも活用したいという方など、色々な目的で参加していただきました。

開催地の京都だけでなく、東京や名古屋からも参加していただき、すでに感想をブログなどにUPされている方もいます!

 

次回は、7/26 東京会場での開催です。

この研修をとおして、様々な目標をもった皆さんが、伝える側もワクワクしながら活動や仕事に活かしてもらえるように願っています!

 

 

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