2020年に淡路島に拠点を移してから約3年、私たちの活動は主にこれまでの活動で育成した講師やサポーターの皆さんの活動支援を陰ながら行うことが中心でした。
しかし、2024年度は地域の皆様からのご要望に応え、交流会や講座を開催するなど、より表立った活動をした一年となりました。
今年度の活動は、大きく分けて2つの重要なテーマがありました。
ひとつは、大人の発達障害当事者会の淡路島での活動支援です。
これは、発達障害のある当事者さんを中心に交流の場や学びの場を提供する『はりまADDM』さんが主催する自助会への開催協力です。
もうひとつは、洲本市の議員さんからのご依頼を受けて、まちづくり活性化の視点から島内の市民の皆さんに向けて「ハッピーライフ・ファシリテーター養成講座」を開催したことです。
どちらの活動も、私たちのミッション「誰もが自分らしく生きられる社会」を実現するためのものであり、地域との絆を深める大切な一歩となりました。
それぞれのイベントでは、広報において地域の方々のご協力を得られたこともあり、様々な背景を持つ方々にご参加いただきました。
イベント終了後も参加者同士で話が続くなど、どの場においても充実感と深い気づきが得られる貴重な機会となりました。
2024年度のイベントハイライト
淡路島での発達障害交流イベント

淡路島で、発達障害の当事者を含む、支援に携わる人たちが気軽に集まれるイベントを3回開催しました。参加者同士が安心して話す場を作ることを目的とし、多様な背景を持つ人々が自由に意見を交わしました。参加者からは「共感できる場があって嬉しい」「安心して話せた」との声が集まり、大変好評でした。
今年の第2回のテーマは「和の色でつなぐ」。第3回のテーマは、「片付け」にするなど、自己理解を深めて、暮らしにも役立つ知識の吸収につながるような、目的を持たせた場づくりを心掛けました。
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社会を調和へと導く、自由な対話の場づくり

コミュニティでオープンマインドになり、自由に対話する手法を紹介する「ハッピーライフ・ファシリテーター養成講座」を開催しました。
風の時代に必要不可欠となる「知性」「コミュニケーション」「社交性」を重視したこの講座では、参加者が自由に発言し、柔軟で創造的なアイデアが生まれる場を提供しました。
参加者からは「フラットで話しやすい」「共通点を見つけやすい」などの声が集まりました。
この講座は洲本市民を中心とした淡路島島内の市民や兵庫県内の自治体の議員さん、自治体の職員さんも参加されるなど、大きな反響をいただきました。
また、 この講座は無料で提供し、「ペイフォワード(幸せの循環)」の精神を大切にしました。
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団体のビジョンと理念
「暮らしデザイン研究所」は、2011年に発達障害の子どもや大人の環境整備をサポートすることをミッションとして活動をスタートしました。
その後、様々なステークホルダーとのパートナーシップにより、高齢者の片付けサポートや、他の障害、職場環境整備、環境教育の分野にも活動の場を広げてきました。
私たちが常に大切にしているのは、心身のハンディキャップや性別、年齢、その他の違いを超えて、すべての人が平等であるべきだという考えです。
この理念に基づき、私たちの活動は「誰もが自分らしく生きられる社会」を目指して進んでいます。
また、活動を通じて地域づくりにも関わり、多くの人々と意見を交換し、お互いの意見を尊重しながら調和を大切にしてきました。
そのため、現在ではファシリテーションによる合意形成のスキルも伝え、誰もが幸せな暮らし(ハッピーライフ)を実現できる社会づくりを推進しています。
私たちの活動は、すべての人が安心して対等にコミュニケーションできる社会を目指して、今後も多様な場を提供し続けていきます。
次回のイベント予定や活動の進行状況
2025年度も、地元の皆さんとの交流を大切にし、必要としていることがあれば、その都度、私たち「暮らしデザイン研究所」のミッションを踏まえて、できる限りのサポートをしていきたいと考えています。
これからも、発達障害の当事者をはじめ、地域の多様なニーズに応えた活動を実施する予定です。
また、ファシリテーション技術をお伝えすることで、さらに多くの人々が自分らしく、安心して交流できる場づくりを進めていきます。
具体的なイベントや活動については、今後も定期的に情報を発信していきますので、次回の開催情報や新たな取り組みについてもぜひご注目ください。
私たちは地域とのつながりを大切に、皆さんと共に成長していけることを楽しみにしています。
